  私は自然を訪ねる旅が好きだ。 自然が織りなす素晴らしい現象の瞬間をとらえて映像として記録し、その瞬間の感動を多くの 人と分かち合いたい。 その思いでビジネスからリタイアしたのち、６０の手習い（６３才）で国際文化カレッの門を叩いた。 ２年間の学習は目から鱗が落ちるようだったが、講師から「奥さんから綺麗だね」と言われる ような写真は駄目教えられたが、 師の教えに従わず、自分のポリシーに沿って一見 きれい な写真を撮ることに専念ている。 芸術的という写真ではなく、自然そのものを写し止めておきたいのである。 数年が過ぎて、友人たちから「個展を開け」などとはやされるが、まだまだ人様に見てもらえるよ うな作品が無いこともあって 躊躇っていたが、コンピューターに精通した後輩から「ホームページ を作成してアップロードすれば世界中の人が閲覧できる から作りなさい」と勧められアドバイスを 受 けながらなんとかホームページがスタートした。 このページは２００６年から２００９年の作品第一集のINDEXで、このサイトが容量オーバーになり 第二集は大容量のサイトを使って編集アップロードした。 リタイアして既に２０年の歳月が過ぎた。初期の作品より少しましな作品があるようには思えるけ れど写真は撮影技術もさることながらネイチャー写真は如何にそのチャンスにめぐり逢うことができる かを痛感している。 富士山が世界文化遺産に登録されたことで、出身地の熊本で個展を開き、好評を得て、作品は 完売し、売上金は地元に寄付が できた。その年は再び個展を開き、毎年要望に応えて個展を開い て喜んでもらうことができていることは誠にうれしい限りである。 私の大好きな若手写真家の「米美智子」さんが、キャノンの写真誌のコメントに 「写真は見る人の 感受性によって人それぞれに違った感情で見ることができる素晴らしい情報伝達の役目をはたします」 と書かれていた。まさに我が意を得た思いである。 あと半年で卒寿（９０歳）を迎える齢になったが、老いてなお、そのようなショットをお届けしたい。 ２０２２年吉日 伊 藤 一 男                                                                                                                           ムギ |
